自閉症スペクトラム障害

講演会で配布された抄録。
詳細は前回のプログラムを参照してください。
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講演Ⅰ要旨

自閉症スペクトラム障害(自閉スペクトラム症)は、社会的コミュニケーションの障害に加えて、常同運動、こだわり、興味・関心の偏り、感覚過敏・鈍麻(聴覚,触覚,味覚など)などを呈する症候群です。その中には、これまで使用されてきた診断名である自閉症(自閉性障害)、アスペルガー症候群(アスペルガー障害)、非定型自閉症(特定不能の広汎性発達障害)などが含まれます。
 昭和45年(1970年)に開院した愛知県心身障害者コロニー中央病院の児童精神科部門には、これまで46年にわたる診療実績があります。受診する患者は、年齢が2歳から60歳代と幅広く、初めて受診する患者の約半数が自閉症スペクトラム障害と診断されます。また、知的障害を伴った自閉症スペクトラム障害患者を受け入れ可能な病棟があることから、障害の程度を問わず多くの患者を診療してまいりました。
 今回は、当院における自閉症スペクトラム障害の臨床像を年代ごとに紹介します。多くの困難を抱えた患者がいる一方で、障害の程度にかかわらず生き生きと過ごす姿も多く見られ、その一端を感じていただけたら幸いと考えております。